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さまざまなウェブメディアや

『anan』『婦人画報』などの人気雑誌で執筆する他、

ご自身のBLOG『京都くらしの編集室』で京都ライフを発信している

京都在住フリーライター・江角悠子さん。

彼女ならではの視点で

京都のおつけもん屋さんを訪ね歩きます。

お店の個性やオススメの逸品、

ありきたりじゃない京のおつけもんが揃っています。

​ツウな情報をお楽しみください!

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京都ライター江角悠子の

京都おつけもん探訪記

Kyoto Otsukemon Exploration

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Part.14

桝俉

Masugo

 江戸中期に、数代前の主人・宇津五兵衛が造り酒屋を始めた際、商いの計量の単位である「桝」に、自らを悟り戒める「俉」という字を合わせ「桝俉」という屋号を掲げたのが元々の始まり。

 

 昭和5年に本家から屋号を受け継ぎ、現在の場所、京の台所として知られる「錦市場」で漬物屋をスタートさせました。「初代の祖父は、兄が農林学校の校長を務めるなど、加工食品の専門家であったことから協力を仰ぎ、当時贅沢品だった奈良漬をはじめ、千枚漬を創意工夫し、共に作り上げました」と話すのは、現在3代目の店主となる宇津康之さん。

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観光客や地元の人で賑わう京の台所「錦市場」の中に、本店、北店、東店の3店舗がある。

 「現在も、お店を始めた当初と変わらず店舗の奥に工房があり、そこで漬け込み作業をしています」。そのため、宇津さんが作業の合間には店頭に立ち、お客様と対話しながら、漬物のおいしい食べ方を提案したり、お客様からの声を聞いて、商品に反映させたりすることもあるとか。また、本店の一角やその向かいにある北店では、樽から出したばかりの漬物が並んでおり、昔ながらのスタイルで好きな分量だけ漬物を購入できるようにもなっています。「こうしたスタイルで提供するのは管理が大変ですが、やはり香りや鮮度、シズル感を感じてもらえたら、漬物の魅力も伝わりやすいのかなと思います。錦市場に立っていると、瞬間的な対応力が求められるため難しさもありますが、お客様が笑顔で帰っていく様子が見られたり、こないだのおいしかったわ〜と、味の感想を聞かせてもらったり、ダイレクトに反応がもらえるのはうれしいですね」。

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店頭にはさまざまな種類の漬物が置かれ、思わず足を止めて眺めたくなるような、賑やかな品揃えとなっている。

 近年、錦市場は観光名所としての人気が高まり、ヨーロッパやアジア圏からの観光客も大幅に増えているそう。今後は、東京オリンピックに大阪万博もあり、海外からの注目もさらに高まりそうです。「わずか3.5〜5メートルほどの幅しかない錦市場に、これほどの活気があるのはうれしいこと。伝統を維持しながら、活性化を図るためにまちづくり委員会も結成されました。私も、ここへ来る皆さんが気持ちよく過ごせるよう、できるかぎりのことをしていきたいです。錦市場は京都の中でも食のプロが通う、食の文化を発信する場。これからも丹精込めて作ったほんまもんのお漬物を提供できればと考えています」

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イチオシ商品

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錦 若冲漬

324円

江戸時代の絵師・伊藤若冲は、錦市場の青物問屋の長男として生まれ、市場存続のために奔走したってご存知でしたか? そんな錦市場に縁の深い人物の名がついた「錦 若冲漬」は、当時の調味料・煎酒(純米酒に梅干しやかつお節、昆布を加えて煮詰めたもの)を用いて、現代風にアレンジされた創作漬物。大根、壬生菜や胡瓜といった定番に加え、春にはタケノコの漬物も登場!

ライター江角の

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京都錦小路 桝俉 本店

京都市中京区錦小路柳馬場東入東魚屋町181

TEL:075-211-5346

営業時間:9:00〜18:00

無休

http://www.masugo.co.jp/

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